しばらくクアラルンプールにいたのですが、ふとマレーシア国内のどこかへ行ってみたくなり、マラッカへ個人観光した私。
どんな街なのかもよく調べずに行ったのですが、実際に訪れてみると、マラッカはどちらかというと個人旅行におすすめの観光地でした。
今回の旅行記ブログでは、マラッカを個人で観光するのにおすすめのスポットを、日帰りコースと宿泊コースに分けてご紹介します。
マラッカが個人観光に向いているワケは?
1.多様な観光スタイルがある
世界遺産で有名なマラッカには、観光スポットがたくさんあります。
けれど歴史的な観光名所だけでなく、実はマラッカには芸術や景観と言った、いろんな楽しみ方がありました。
アートの街であり、世界三大夕日の街であり、食の街であり、そして歴史の街であるマラッカ。
ですから、
芸術鑑賞が好きな人
美しい景色の写真を撮るのが好きな人
食べ歩きが好きな人
歴史を見て回るのが好きな人
と、いろんなスタイルでマラッカを楽しむことができるんです。
自分にあった旅行スタイルをとるためには、個人で観光した方が気楽に観て回ることができます。
2.小さなエリアに観光スポットが密集
マラッカはとても小さな街なのですが、その狭いエリアに数々の観光スポットや見どころが集まっています。
ですから、地図を片手に街歩きする感覚で、すぐに観光名所を見つけることができるんです。
方向音痴だからと、心配する必要はなし。
誰でも気さくに道を教えてくれるし、一人歩きでフットワーク軽くマラッカの街を練り歩いてみてください。
3.治安が良い
マラッカの街はとても治安がいいと思います。
むしろ、日本よりも安全だと感じたほど。
今回私は、マラッカに女一人旅で10日間ほど滞在。
夜遅くに人の気配がない道を歩かなければいけないこともあったのですが、一度も怖いと思うことなく過ごすことができました。
マラッカで知り合った女性も、数年前にクアラルンプールから引っ越してきたとのこと。
マラッカは時間の流れがゆっくりで、ピースフルな街だからだと言っていました。
ただし、油断は禁物。
私は仕方なく夜遅くに一人歩きをしてしまいましたが、そういった行動は極力避けた方がいいでしょう。
それは日本国内でも同じですよね。
マラッカで訪れたい観光スポット5選
マラッカはクアラルンプールから高速バスで2時間ほどと近いので、わりと気軽にクアラルンプールから日帰り旅行をする観光客が多いです。
今回は、日帰りでマラッカに訪れるタイプと、宿泊するタイプに分けて、おすすめスポットを選んでみました。
まずは、マラッカ観光の中心は、オランダ広場と言えます。
そのオランダ広場の目の前にあるジョンカーストリートも、観光客は知らない内にほぼ必ず行くと言ってもいい場所です。
ですので、この2か所はおすすめ観光スポットから割愛しますね。
1.日帰りコースにおすすめのスポット
マラッカを日帰りで個人観光する場合は、時間がかなり限られます。
その中で、ここだけはぜひ見逃さないでほしいと思う、マラッカを色濃く感じられるスポットを厳選してみました。
1.セントポール教会
オランダ広場からスタダイスの横を通り抜けて登った丘の上に、セントポール教会があります。
ここでは、9か月もの間、ザビエルの遺体が安置されていたという棺の跡が見られます。
また、ポルトガル人の墓石も残っていて、怖いというよりも、レトロ感にあふれたお洒落な空間が広がっています。
ちょっと、ラピュタを思わせるような雰囲気なんです。
日帰りプランの場合は難しいかもしれませんが、サンセットの時間帯に合わせてセントポール教会の丘に登ることができたら、とても美しい夕日を眺めることができます。
2.サンチャゴ砦
セントポール教会の足元にポツンと取り残されたようなこちらの建物が、サンチャゴ砦。
かつては、セントポールの丘を取り囲む要塞の門だったそうで、1511年にポルトガル人が築いたものになります。
今では、サンチャゴ砦の雰囲気もレトロだと人気。
観光客がいない写真を撮るのは、平日でもかなり苦労します。
3.ババニョニャヘリテージ
ババニョニャヘリテージは、ジョンカーストリートから1本はずれた道路沿いにある博物館。
1896年に建てられたプラナカンの邸宅を、そのまま博物館として利用しています。
中では、当時の部屋はそのままに、調度品や芸術品を見ることができます。
英語だけにはなりますが、ガイドツアー付きでの見学も可能。
ただし、週末になると観光客で混雑するので、日帰りコースの場合は待ち時間も考えておくことをおすすめします。
4.青雲亭(チェンフーンテン寺院)
17世紀に建てられたマレーシア最古の中国寺院。
派手ながらも厳かな門構えが、中国文化を色濃く残しています。
青雲亭(チェンフーンテン寺院)の建物の中も、赤色と金色をメインにゴージャスな造り。
けれど、一見して中国様式とわかるところがまた面白いですね。
チェンフーンテン寺院の左横では、お線香をいただくことができました。
本堂の後ろまで一回りできるようになっているので、お線香を片手にゆっくりと回ってみるのがおすすめです。
5.カンポンフルモスク
1748年に建てられたカンポンフルモスクは、マレーシア最古のイスラム寺院。
すでに300年近くの年月が流れていますが、今も使われている現役のモスクです。
中に入ると一番に目につくのが、ムスリム男性が身を清める泉。礼拝の時間になると、どこからともなく人が集まり、静かに身体を清めていました。
私は礼拝時間に重なったので礼拝室の見学を遠慮しましたが、カンポンフルモスクでもローブを借りて見学することができます。
2.宿泊コースにおすすめのスポット
マラッカに宿泊をするなら、日帰りプランよりは時間があります。
ですので、日帰りコースに選んだ5つの観光スポットにプラスして、宿泊するならこんな5つのプランがおすすめです。
1.カンポンクリンモスク
ジョンカーストリートのすぐ脇にあるカンポンクリンモスクは、白い壁に緑色の屋根が特徴。
一見、とても明るく、インスタ映えのするモスクです。
このカンポンクリンモスクは、マレーシア最古のイスラム寺院として有名なカンポンフルモスクの建設からわずか20年後に建てられたもの。
名前も似ていることから、よく「マレーシア最古」と間違われるようです。
けれど、カンポンクリンモスクはマレーシア最古ではないのでご注意を。
カンポンクリンモスクも、建物の中でローブを借りれば礼拝室を見学できます。
嬉しい情報としては、カンポンクリンモスクには無料で案内してくださるボランティアガイドさんがいらっしゃったこと。
私が訪れたときには、火曜日から木曜日の日中だけボランティアをしていると仰っていました。
ぜひ時間をとって、異国情緒あふれるモスクの中を歩いてみてください。
個人ツアーならではの、ゆっくりとした時間を楽しめます。
2.セントフランシスザビエル教会
セントフランシスザビエル教会は、1849年にポルトガル人の子孫たちによって建てられた、ザビエル氏を称える教会。
青空に映える白亜の壁の美しさにも見とれますが、中に入ると色鮮やかなステンドグラスに目を奪われる、とても美しい教会です。
セントフランシスザビエル教会は、オランダ広場から徒歩2分ほどの場所にあります。
3.マラッカスルタンパレス
サンチャゴ砦の隣りにあるマラッカスルタンパレスは、1984年に復元されたマラッカ王宮。
設計図などが残っていない建築物で、文書などから掘り起こして復元された建物だそうです。
マラッカスルタンパレスは有料施設ですが、中では貿易商人や交易品に民族衣装などを見ることができるので、マラッカの歴史や文化を深く知りたいならぜひおすすめです。
4.マラッカリバークルーズ
マラッカの中心を大きく蛇行するように流れているマラッカリバーでは、リバークルーズが人気です。
マラッカは、街歩きをするだけでも十分見どころがあって楽しいのですが、運河から眺める街並みは、また全然違った雰囲気が楽しめるのでおすすめ。
マラッカに宿泊するなら、ぜひ乗船してみてください。
個人的におすすめなのは、まだ日が少し残っている夕暮れどきです。
5.水上モスク(世界三大夕日)
マラッカ海峡にゆっくりと沈んでいく夕日は、世界三大夕日の1つに数えられるほど美しいんです。
水平線に近づいた太陽はとても大きくて、沈む瞬間は周りが静寂に包まれます。
その世界三大夕日と重ねて見られる景色が神秘的だと人気のモスクが、水上モスク。
水上モスクがマラッカの中心部から少し離れているのと、そこで日没を迎えると言うことで、日帰り観光のプランだとちょっと厳しい。
ですので、マラッカに宿泊するならぜひ行ってみていただきたいおすすめの観光スポットです。
マラッカ観光編集後記
旅行はグループ行動が楽しいとは思いますが、マラッカはやっぱり個人観光がおすすめです。
行ってみると、やりたい事や見たい事がありすぎて、個人個人で違う行動をしたくなります。
グループでのマラッカ旅行の場合は、個人観光できる時間を確保すると面白さが2倍以上になると思いますよ。