マラッカ観光におすすめのカンポンフルモスク/ここぞ由緒正しきマレーシア最古!

マラッカ観光におすすめのカンポンフルモスク/ここぞ由緒正しきマレーシア最古!

歴史の宝庫である世界遺産マラッカには、何かとマレーシア最古だったり東南アジア最古と言った、興味深い観光スポットが多い。

 

その中で、ぜひマラッカで観光をおすすめしたい1つに、マレーシア最古と言われるモスクがあります。

 

けれど、意外にこのモスク、知られていないと言うか、勘違いされていると言うか・・・

 

今回、10日間ほどマラッカに滞在して分かった、ちょっと可哀想な、それでいて絶対に見逃したくないおすすめのモスクを、今日の旅行記ブログでご紹介します。

 

マラッカ観光のおすすめモスクとは?

マラッカの歴史をメインに観光したい方に絶対おすすめしたいのが、ジョンカーストリートから徒歩で10分ほど離れた場所にある、カンポン・フル・モスク(Kampung Hulu Mosque)

 

マラッカで貰う地図上の多くは、マレー語でMasjid Kampung Huluと書かれています。

 

このカンポン・フル・モスクこそがマレーシア最古のイスラムモスクと言われていて、今も現役でムスリムの方が礼拝に訪れる、由緒正しいモスクです。

 

今も使われているマレーシア最古のイスラム教モスク カンポンフルモスク(Kampung Hulu Mosque)
今も使われているマレーシア最古のイスラム教モスク
カンポンフルモスク(Kampung Hulu Mosque)。

 

なぜ、こんなご紹介の仕方をするかと言うと・・・

実は、カンポン・フル・モスクのすぐ近くに、似たような名前のモスクがもう一つあるんです。

 

そちらの名前は、カンポン・クリン・モスク

 

しかも、カンポン・フル・モスクの建立は1728年、その20年後に建てられたとされるカンポン・クリン・モスクの建立が1748年。。。

 

 

紛らわしー!

 

 

マラッカ旅行を決めてから観光スポットを検索するたびにこの2つが出てきて、一体どっちがどっちなのか、最後まで名前を整理しきれませんでした。

 

カンポン・フル・モスクに歴史を越されちゃったから、カンポン・クリン・モスクは名前の長さくらいでは勝っておこうって感じ?

 

 

面倒なので、そんな風に覚えることにしました。

 

マレーシア最古のモスクにはこんな悲劇が

こんな風に、名前と特徴が混同してしまうので、マラッカに訪れた観光客も「マレーシア最古」がカンポン・クリン・モスクの方だと思い込むようです。

 

と言うのも、カンポン・クリン・モスクの方が、観光人気スポットであるジョンカーストリートのすぐ周辺にあるので、アクセスしやすいんです。

 

 

赤道に近いマラッカは、毎日かなりの暑さ。

 

そんな中、汗だくで辿り着いたカンポン・クリン・モスクを見て、「あー、これこれ!」と思ってパシャリと写真を撮り、旅行系サイトの口コミ情報にアップする・・・と言った流れなのではないでしょうか。

 

青空に緑色の屋根と白亜の壁が映える 美しいカンポン・クリン・モスク。 (Kampung Kling Mosque)
青空に緑色の屋根と白亜の壁が映える
美しいカンポン・クリン・モスク。
(Kampung Kling Mosque)

 

それに、カンポン・フル・モスクの外観の色合いが、これまた有名なモスクにありがちな玉ねぎ型の屋根とかドーム型ではない。

 

しかも、壁が白亜一色ってわけでもない。

 

ちょっと地味だけどマラッカのムスリムの方たちに愛されるカンポン・フル・モスク
ちょっと地味だけど
マラッカのムスリムの方たちに愛される
カンポン・フル・モスク。

 

どちらかと言うと、パッと見が寺院だし、ちょっと地味でもある。

正直、カンポン・クリン・モスクの方が、インスタ映えするし。

 

悲劇なことに、とある口コミサイトには、「カンポン・フル・モスクの屋根の色が違った」と言う、いくつもの書き込みが・・・。

 

 

それ、「フル」と「クリン」がごちゃ混ぜになってます。。。

 

「マレーシア最古」という素晴らしい歴史を持つカンポン・フル・モスクが、観光されずにスルーされがちな理由としては、間違ってアップされた情報や、こうした立地条件にあるのだと思いました。

 

カンポン・フル・モスクの中は観光できる?

そのカンポン・フル・モスクですが、ところで中に入ることはできるのでしょうか?

 

入り口は小さいし、なんだか観光客を追い払っているような雰囲気をかもし出しています。

しかも、私以外の旅行客は見当たりません。

 

茶色の屋根が特徴のカンポン・フル・モスク
茶色の屋根が特徴のカンポン・フル・モスク。

 

 

でも、入ってみました(笑)

知らぬが仏。

 

 

ムスリムの方たちが集う カンポン・フル・モスクの礼拝堂。
ムスリムの方たちが集う
カンポン・フル・モスクの礼拝堂。

 

 

こちらが、世界遺産マラッカにあるマレーシア最古のモスクの内側です。

 

大丈夫!入ってすぐの入り口で、きちんと確認しましたよ。

「どうぞどうぞ」と手招きしてくださったので、堂々と入っております。

 

ムスリム男性が礼拝の前に身体を清める美しい泉
ムスリム男性が礼拝の前に身体を清める美しい泉。

 

 

まもなく300年の時間が流れようとしているカンポン・フル・モスク

 

とてもキレイに保存されていて、ムスリムの方々は大切に使っていらっしゃいました。

 

 

ちょうど礼拝が始まる前だったようで、続々とムスリムの方たちが集まってきます。

 

礼拝の時間が近づくと続々と人が集まってくる。
礼拝の時間が近づくと続々と人が集まってくる。

 

 

モスクの塔にはスピーカーが設置されていて(いきなり現代的)、そこからはアザーンと言われる礼拝のお知らせ合図が流れてきました。

 

不思議な歌のように聞こえるこのアザーンは、「礼拝の時間ですよ~、はよ、はよ」みたいな感じなんですって。

 

 

1日に5回も礼拝時間があるイスラム教。

 

ですから、マレーシア滞在中は何度もアザーンを聞くことに。

夕暮れ時に静かな場所で聞いていると、異国情緒がたっぷりで、知らない世界にトリップした気分になりました。

 

 

・・・十分、海外の知らない土地にTripしてるんですけどね。

 

そして、カンポン・フル・モスクも、観光客は礼拝室の入り口まで上がれそうでした。

 

だって、

 

カンポン・フル・モスクの礼拝室。
カンポン・フル・モスクの礼拝室。

 

 

パンフレットと、ヒジャブやローブが用意されているんですもの。

 

 

あ、男性が入り口でお昼寝していますね。

 

そうなんです、どこのモスクに行っても、誰かしらがどこかで寝ているんですよね。

モスクが生活の一部になっていることがよく伝わってくるシーンです。

 

一部の口コミサイトには、礼拝室の中まで入って観光したと言う方もあったので、運よく観光できたら静かに入室してみることをおすすめします。

せっかくマラッカまで観光に来たのですから。

 

私は礼拝時間と被ってしまったので、礼拝室の外から礼拝を見学させていただきました。

 

カンポン・フル・モスクのアクセス情報

入館時間

 

随時可

 

※予約不要。

※ただし、1日5回の礼拝時間にはご注意を。

※礼拝時間は太陽の位置に基づくので、その日によって少しずつ変わります。

 

入館料

 

無料

 

観光所要時間

 

約10分

 

※小さなモスクのため所要時間を少なく記載していますが、礼拝堂の中まで入る場合は約30分を目安にされるとよいでしょう。

 

アクセス

 

マラッカ観光編集後記

古都マラッカは、「観光する」というより街歩き感覚で回ると、とても面白い発見ができるところです。

 

小さなお土産店の奥にあるカフェや、マラッカリバー沿いの遊歩道、路地裏から出たポイントにある壁画など、観光という文字を越えた、何かしら発見があるような、とても魅力ある街でした。

 

 

クアラルンプール(KL)から直行バスで2時間もかからないポイントなので、KLで丸1日スケジュールが空いたら、マラッカまで日帰り観光するのもおすすめです。

 

また別の旅行記ブログで、短い時間でもマラッカを効率よく観光して回れるルートをご紹介するので、ぜひご参考くださいね。

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